テレビプロデューサーとは?
ニュース、情報、バラエティ、クリズ、歌番組、すべての番組の頂点には・・・すべての番組の頂点にはプロデューサーと呼ばれる人がいる。
台本を書くのは脚本家、演出をするのは監督(ディレクター)演じるのは役者。
そして「これはあの人が作ったな」と思わせるのがプロデューサーの腕。
”直接手を出さないで自分のイメージする作品を作り上げる”のがプロデューサーの仕事といえる。
プロデューサーは「番組の顔」と呼ばれることもあるが、名前と顔が一致するプロデューサーは少ない。
よっぽど担当ディレクターのほうが顔が売れている場合も多い。
ではなぜプロデューサーが番組の顔なのか?
それはすべての番組の始まりがプロデューサーのイメージを中心に企画されるからだ。
ドラマの場合には、まずプロデューサーが脚本家と相談しながら企画を練り上げていく。
どんなドラマをつくるのか、企画のねらいは、テーマは、といった打ち合わせが綿密になされ、時には原稿を書き直してもらいながらプロデューサーのイメージが台本という形になる。
最高責任者としてテレビ番組の全てに精通していないといけない
その次はキャスティング。ここにもプロデューサーの影響力が大きく作用してくる。
時には「意表をついた」とか「大胆な」とも表現されるキャスティングはプロデューサーの腕の見せ所。
ふだん何げなく観ているドラマのキャスティングにもプロデューサーのカラーがはっきりと出ているのだ。
自分で企画し練り上げた台本だからこそ絶妙のキャスティングを実現することができる。
企画力や交渉力、管理能力とともに思い通りのキャスティングを可能にする人間関係の広さが優秀なプロデューサーの条件といえる。
これまでは放送局社員のプロデューサーや制作プロダクションのプロデューサーにスポットライトが充てられてきた。
しかし実際には、広告代理店や芸能プロダクションなどからもプロデューサーが番組制作に参加しており、彼らが番組つくりに持ち込んできた新しい発想やキャスティングが番組制作の現場をますます面白くさせている。コンテンツ(ソフト)を作るのは放送ばかりではない。