制約を力に変えたデザイナー、篠原ともえ

世界的広告賞、ADC賞で2冠を達成

 > 篠原ともえの革の着物作品が世界的広告賞、ADC賞で2冠を達成

「地球を大事にしたいけど、新しいものを生み出す人たちも大切にしたい」「自分自身、制約を感じていると思ったけど、デザイナーはもっと感じている」「でも彼らは制約があるからこそ、新しい力に変えている。それこそがクリエイティブ!」

サステナビリティはある種の制約だけど、それを力に変えることこそクリエイティブだと思うからです。ですが、これは本当〜に「言うは易し」でして、実際に服や店といった物質ある何を作っている人たちにとっては難題です。

今回の篠原さんのデザインはまさにこの難題に答えを出して形にしたもの。だからこそ多くの人の心を打つのではないでしょうか。彼女は、2020年に開いた展覧会「SHIKAKU―シカクい生地と絵から生まれた服たち―」展でも、「愛しい」と語る生地を極力切らず、余すことなく使うデザインに挑戦しており、試行錯誤の積み重ねで今があります。