タイムキーパーの役目 キュー進行

time-keeper タイムキーパーの役目 キュー進行

タイムキーパーとは?

テレビ番組の収録は(キューシート)と呼ばれる進行表によって管理されている。このシートには、たとえばナマ、CM、VTR、テロップなどの番組を構成する要素を、音と声と映像のそれぞれに分け、その進行が秒単位で記入されている。台本からキューシートを書き上げ、VTRや中継、CMなどを入れながら番組をきれいに終わらせるのが、タイムキーパー(TK)の表だった仕事になる。TKはディレクターの女房役とよくいわれるが、実はディレクターと同じくらい番組を理解している必要がある。カメラマンや音声、照明などのスタッフがそれぞれの持ち場につき、ディレクターが仕切るのをサポートするのもTKの役目だ。他には、たとえば時間を出されるとすぐに喋りをはしよる人かそうでないかといった、アナウンサーや出演者の性格をつかんでおくことも、時間を読む上で大事な要素となる。また、生放送でTKが不安がっていたらそれが周りに影響してしまうことになる。

キュー進行は重要な役目

収録中にスタッフ全員が落ち着いていられるように、番組制作のムードメーカーにどれだけなれるかも大切。放送局や番組によってTKの仕事の範囲は異なるが、収録用のテープ用意することから始まり、収録後のスーパーやテロップの発注、編集用のシートおこし、編集作業など、番組制作で時間に関わる仕事の全てがTKの担当となることが普通だ。タイムキーパーの仕事はこのように専門性が非常に高いうえに、基本的に一つの番組にTKは一人だけしか必要ではない。また、フリーの売れっ子TKは何本もの番組を一人」で抱えている。ドラマ制作では記録もしくはスクリプターを呼ばれる。番組の進行時間だけでなく、ワンカットごとの(つながり)もチェックする。つまり右手に持ったグラスが次のカットで左手に持ち変わっていては映像がつながらない。映像の詳細を隅々までチェックする仕事である。何故か男性スタッフは皆無。TKになるためには、放送系の専門学校を学んだ後、師匠を自分で探し、その専門技術を身につけるのが一般的。TKの会社や番組スタッフを派遣する会社もあるので、そこに就職する道もある。