番組デスクの仕事とは?
ほとんどの番組はテレビ局内にデスクと呼ばれる事務フロアを持っている。
その番組の収録が行われない日には、アシスタントプロデューサーやディレクター、ADなど、制作、演出系のスタッフはここで打ち合わせやロケの設定、取材のブッキング、様々な連絡事項などをこなしている。制作デスクの仕事場は基本的には、この番組デスクになる。
制作デスクは、番組の秘書と言えるかもしれない。
制作デスクは陰の立役者
一般企業の秘書が社長や重役を陰で支えながら彼らをサポートしているように、制作デスクは番組制作の裏に回り、スタッフだけでなく番組のすべてをサポートしていく。
制作デスクとして中心となる仕事は、まず予算の管理がある。
アシスタントプロデューサーが予算の流れを管理する役目だとすれば、制作デスクは経費の精算業務や、番組に関わる膨大な伝票処理のデスクワークをこなす。
また、出演者のギャラ精算、賞金の支払いや振り込み、参加した一般視聴者への交通支給など、金銭に関わるすべての実務も制作デスクの担当になるので、資格は持つ必要はないが経理の実務をこなす能力も必要になる。次に、プロデューサーの秘書的な仕事。
ブッキングの重要性
プロデューサーは複数の番組に関わっていることが多いので、制作デスクがその番組のスケジューリングなどを受け持って、プロデューサーの秘書的にサポートしていく。
またプロデューサー同士や、プロデューサー同士や、プロデューサーとディレクターなどの連絡の橋渡し役も大切な仕事だ。収録の日には、楽屋の準備、お茶や弁当の手配、ときにはタレントのケアを受け持つこともある。
番組終了後の出演者移動用の車輛の手配やタクシー券の発行も制作デスクが行っていく。
番組改編期などの特別番組では、局内の駐車場だけでは間に合わないこともでてくるので、駐車場の管理も重要になる。
昼間はスタッフがデスクを離れていることが多いので、スタッフ間の連絡、すべての電話応対、部署間の連絡などの仕事もこなさなければならない。
つまり、番組の裏側でおこるすべてのことを支えているのが制作デスク。膨大な数のスタッフが動いていく番組の実際を把握できているのは、デスクだけかもしれない。