制作担当 ロケハン 制作部

ロケハンは制作部の役割

制作担当とは制作現場の責任者としてロケハン、ロケ交渉、現場の予算管理、安全管理までを受け持つ撮影の現場監督である。もともとロケハン、ロケ交渉などの仕事は映画会社では制作担当の社員が、テレビ局ではアシスタントディレクターなどが仕事の一部として行ってきたが、現在では独立した職種として「制作担当」はドラマの制作には欠くことの出来ないパートとなっている。ロケ現場では世間一般の方々が仕事の相手になる唯一のスタッフである。撮影許可の取り方や撮影時の車止め、人よけひとつでロケ現場がスットプしてしまうことがある。通常チームとして「制作部」と呼ばれ、先述のとおりロケ撮影の現場監督である。演出パート、技術パート、美術パート以外の現場で起こるすべての仕事は制作部の仕事である。
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制作部としては制作担当、制作主任、制作進行の3つの職種に分かれる。制作担当(プロダクションマネージャー)はロケ予算やスタッフ、キャスト、ロケ物件の予算や安全管理を行い、プロデューサー、ディレクター、チーフADと密かに連絡を取り、現場を速やかに取り仕切る。

制作担当の底力

制作主任は制作担当の指示のもと、ロケ現場を探しロケ物件の交渉を行う。制作進行はロケ者輌、劇用車輌の手配、弁当やお茶、コーヒーの手配など、つねに現場に身を置き撮影が円滑にすむよう、現場を進行させていく。

現場の移動時など先頭で他の車輌を誘導したり、ときには劇用車輌を運転するなど、運転技術が高いほど優秀な制作部といわれるとか。

制作部の安全判断や予算上の判断で、重要な撮影シーンも中止にすることがある。その時は、ディレクター(監督)も口を狭めない絶大な力を発揮する事も。ヒト、カネ、モノを現場最前線で繰り現場の頭からお尻まで管理する仕事である。プロデューサーを目指す為の一つの職種である。現在では、ほとんどの制作部がフリーランスもしくロケーションサービス会社の社員であることが多い。制作担当のことをロケ隊のおかあちゃんと呼ぶスタッフもいるとかいないとか。